金沢に移転された「国立工芸館」と周辺の美術館・博物館をめぐってアートな世界を堪能しよう♪

これまで東京にあった「東京国立近代美術館工芸館」が、2020年10月25日に国立工芸館として石川県金沢市に満を辞して移転オープンしました!また国立工芸館が移築された場所には石川県立美術館やいしかわ赤レンガミュージアムが立ち並ぶ金沢でも屈指の文化スポット!国立工芸館も素晴らしいけど、周辺の美術館博物館も見応え抜群なので美術館巡りを楽しみましょう。

朝からスタート

朝からスタート morning start!

  1. 1

    【9:00】金沢駅からバスでスタート

    【9:00】金沢駅からバスでスタート

    国立工芸館へは、金沢駅から「広坂・金沢21世紀美術館」方面行きのバスに乗車。
    土日祝日は「まちバス」が便利です。現在、減便運行しているので詳細はまちバスHPをご確認ください。
    「金沢21世紀美術館前・兼六園(真弓坂口)」のバス停で下車し、広坂交差点の兼六園真弓坂口と石浦神社の間の坂道を登ります。国立工芸館までは大体徒歩7分程です。

  2. 2

    【9:30】明治期の建物を移転復元して金沢に移転オープンした「国立工芸館」

    【9:30】明治期の建物を移転復元して金沢に移転オープンした「国立工芸館」

    2020年10月25日に東京から移転オープンした国立工芸館。
    なんと日本海側初となる国立美術館でもあるのです!

    そして国立工芸館が建つエリアは、周囲に兼六園や石川県立美術館、歴史博物館など様々な文化施設があり「兼六園周辺文化の森」とも呼ばれています。

    • 「国立工芸館」の建物は、明治時代の洋風建築を移築・再現されていて建物もとても素敵なんです。r
      向かって左側の建物は、明治31年に建てられた旧陸軍施設「旧陸軍第九師団司令部庁舎」。r
      1997年に国の登録有形文化財に登録されてます。r
      r
      現在公開されている展示室はこちら側の建物です。

    • 向かって右側の鮮やかな緑が目をひく建物は、明治42年に建てられた「旧陸軍金沢偕行社」。r
      元々は将校の社交場だったそうです。r
      すごく華やかな雰囲気ですね。r
      r
      ただ残念ながらこちらの建物は、新型コロナウィルス感染症対策のためまだ公開はされていません。r
      1日も早く終息して公開される日が待ち遠しいですね。

    • 展示室入口には、タッチパネルによる作品の解説があったり、作品をグルグル動かしたり拡大表示してみたりすることができます!

    • 展示されている作品は写真撮影OKなものもあります。ただ撮影NGなものもあるので表示をしっかり確認しましょうね。
      展示作品の中にはスマートフォンのアイコンのマークが付いてるものがあったりします。これは「Catalog Pocket」というアプリで詳細な解説があるよという意味なんです。
      事前に「Catalog Pocket」をインストールしておくと、より詳しい解説とともに作品を見ることができるので楽しいですよ。

    • 2階には国立工芸館によるクラウドファンディングで制作された、12名の作家による“茶の湯のうつわ”プロジェクトで作られた作品が展示されていました。国立工芸館では伝統的なものの展示だけでなく、こうした新しい取り組みもあるんですね。
      <国立工芸館>
      ◯ 開館時間:9:30〜17:30(入館は17:00まで)
      ◯ 休館日:月曜日(祝日の際は開館、翌日休館)、展示替期間、年末年始
      ※入館は、コロナ感染症予防対策のため事前のオンライン予約が必要です。(https://www.momat.go.jp/ge/topics/cg20200930/)※観覧料は展覧会により異なるので各展覧会の詳細をご確認ください。
      今回訪れた「工の芸術― 素材・わざ・風土」展は、一般500円、大学生300円、高校生以下無料でした。

  3. 3

    【10:30】石川県立美術館の「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」へ

    【10:30】石川県立美術館の「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」へ

    国立工芸館の向かって右隣にあるのが「石川県立美術館」。館内には石川県出身の世界的パティシエ・辻口博啓さんプロデュースのカフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」があります。
    企画展の展示が多いため館内では撮影NGな場所が多いのですが、常設展示されている野々村仁清の国宝『色絵雉香炉』と重要文化財の『色絵雌雉香炉』は撮影OKです。ただフラッシュや三脚、動画はNGなのでスマホでの撮影は難しいかな。心の目に焼き付けましょう。

    • 石川県立美術館内にある「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」は、美術館に入ってすぐ目の前、真正面にあります。カフェのみの利用もできますよ。

    • 「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」の入り口横の窓からは厨房が見える様になっていて、お菓子作りの様子を見学することもできちゃいます。

    • 美術館巡りの合間にカフェでちょっと一息。素敵な美術品で心が潤ったら、美味しいスイーツでお腹も満たしましょう。

    • 「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」では、店内飲食のほか、ケーキやお菓子を買って帰ることもできます。金沢土産の『YUKIZURI』もありますよ。r
      r
      <石川県立美術館>r
      ◯ 開館時間:9:30〜18:00まで(入場は17:30 まで)r
      ○ 休館日:展示替え期間と年末年始r
      ◯ 観覧料(常設展):一般370円、大学生・65歳以上290円、高校生以下無料r
      ※企画展は各展覧会により異なります。r
      r
      <ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA>r
      ◯ 営業時間:10:00~18:00(ラストオーダー17:00)r
      ◯ 定休日:年中無休(※石川県立美術館休館日も営業)

  4. 4

    【11:00】いしかわ赤レンガミュージアム「石川県立歴史博物館」

    【11:00】いしかわ赤レンガミュージアム「石川県立歴史博物館」

    国立工芸館の隣にある赤レンガ倉庫。3棟の赤煉瓦倉庫が立ち並んでいて、その見た目も実にフォトジェニック!向かって左、道路沿いにある第1棟は「石川県立歴史博物館」です。

    • カフェで一息ついたら続いて「いしかわ赤レンガミュージアム」へ。

    • 国立工芸館のある一帯は「兼六園周辺文化の森」と呼ばれていて、
      ・国立工芸館
      ・石川県立美術館
      ・石川県立歴史博物館
      ・加賀本多博物館
      が隣接しています。
      間に広がる公園は「本多の森公園」です。

      道路を挟んだ向かいには「石川県立能楽堂」や「成巽閣」、「兼六園」があり、まさに金沢の文化施設が集まったエリアとなってます。

    • いしかわ赤レンガミュージアムは、陸軍の兵器庫として大正2年から明治42年にかけて3棟の赤レンガ倉庫が建てられました。
      戦後は現在の「金沢美術工芸大学」の校舎として利用されていましたが、昭和47年に県が譲り受けて「石川県立歴史博物館」として開館し、平成27年に第3棟にある「加賀本多博物館」と併せて「いしかわ赤レンガミュージアム」としてリニューアルオープンしました。

    • 「いしかわ赤レンガミュージアム」の庭には、再生された辰巳用水に使われた石管があります。実はこれ、国内初の逆サイフォンによる技術を利用した用水なんです。水が流れ出す様はなかなか見ものですよ。

    • 真ん中の第2棟は交流体験館になっていて、無料で利用できます。
      ミュージアムショップや兼六園周辺のジオラマ模型があったりとこのエリアだけでも結構楽しめます。

    • 「石川歴史博物館」がある第1棟へ。r
      建物自体がまるで鹿鳴館の様で素敵です。

    • 2階へと上がる階段。レトロで重厚でここだけでも見応えありますね。
      企画展などは2階の展示エリアで開催されるそうです。常設展は1階になります。

    • 常設展では石川県の歴史と文化が、原始時代から順に展示されていて、実物資料やジオラマなどですごくわかりやすく展示されてます。
      能登のお祭りの歴史や映像はかなり見応えありました。中でも加賀藩の参勤交代を再現した人形の行列は必見です。小さな人形とはいえ、日本最大級の加賀藩の参勤交代はものすごく長いです!先頭からお殿様までがものすごく遠い!これは見応えありますよ。

      <石川県立歴史博物館>
      ◯ 開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
      ◯ 休館日:展示替え期間と年末年始
      ◯ 入館料:一般300円、大学生・65歳以上240円、高校生以下無料
      ※加賀本多博物館との共通券:一般500円、大学生400円、高校生以下無料
      ※特別展や企画展は別途料金。

  5. 5

    【12:00】いしかわ赤レンガミュージアム「加賀本多博物館」

    【12:00】いしかわ赤レンガミュージアム「加賀本多博物館」

    いしかわ赤レンガミュージアムで最も奥にある第3棟は「加賀本多博物館」です。加賀藩前田家に仕えた重臣・本多家の甲冑や刀剣、前田家からの拝領品、古文書などが収蔵されています。江戸時代の武家文化の資料を多く残し、今に伝えるという全国的にも珍しい武家の博物館です。実はこの「いしかわ赤レンガミュージアム」や「国立工芸館」がある一帯はかつて加賀本多家の当主らが居住した上屋敷があった場所なんです。その名残から博物館前の広場には「本多の森公園」と名付けられています。

    • 館内には江戸時代の武家文化を感じる収蔵品が展示されていて、これは初代本多政重所用の具足で、かの有名な天下分け目の「関ヶ原の戦い」で着用したと伝わっている甲冑です!

    • 他にも十文字槍や備前長船兼光の太刀なども展示されていて、歴史好きにはなかなかたまらない博物館です。展示品の写真撮影も出来ますが、一部写真撮影NGなものもあります。

      <加賀本多博物館>
      ◯ 開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
      ◯ 休館日:展示替え期間と年末年始、12月~2月の毎週木曜日
      ◯ 入館料:一般400円、大学生300円、高校生以下無料
      ※石川県立歴史博物館との共通券:一般500円、大学生400円、高校生以下無料

    • 天気が良ければ「国立工芸館」前の広場「本多の森公園」でランチをテイクアウトしてきていただくのも気持ち良さそうですね。r
      今回は散歩がてら柿木畠まで降りて行こうと思います。

  6. 6

    【13:00】本場のスリランカ料理が楽しめる「スリランカキッチン」

    【13:00】本場のスリランカ料理が楽しめる「スリランカキッチン」

    「金沢21世紀美術館」近くにある「スリランカキッチン」。こちらでは本場のシェフが作り上げるスパイスをふんだんに使ったパンチのあるスリランカ料理を堪能できます♪

    • 「スリランカキッチン」は、「もっきりや」さんのある建物の2階にあります。「スリランカキッチン」では、店内のメニューの他、ワンコインカレー弁当(500円)や炭火焼ランチセット(1,000円)のテイクアウトもできるそうですよ。

    • なんと言ってもおすすめは「カレーランチ」!
      好きなカレーとサラダがついて800円!
      しかもナンorライス、もしくはハーフナン&ハーフライスが選べます!
      ナンもライスも食べたい人には嬉しいサービスですね。

      <スリランカキッチン>
      ◯ 営業時間:[ランチ]11:30~14:30、[ディナー]18:00~22:00
      ◯ 定休日:なし

  7. 7

    【14:00】アメリカ楓通りでゴール

    【14:00】アメリカ楓通りでゴール

    お腹が満たされたら、しいのき迎賓館といしかわ四高記念公園の間にある「アメリカ楓通り」へ。全長約200メートルの直線道路に植えられたアメリカ楓が真っ赤に色づいてとても綺麗でした。金沢に国立工芸館もやってきたので、アート三昧な一日を楽しんでみては♪

    ※このコースは、2020年11月17日に行ってきました。新型コロナウイルスの影響で、営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
    ※今回訪れたお店では、感染防止対策としてアルコール消毒やスタッフのマスク着用を実施しています。

Finish!

ゴールFinish!!